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【書評】マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく

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最近、マンションの購入を考え始めている。

先日、著者の沖有人氏の最新の書籍「2018年までのマンション戦略バイブル」を読み、他の著書も読んでみたいと思い本書を手に取った。

「不動産価値としてのマンション購入」にフォーカスが当てられているため、住環境としての考慮が不足している点(例えば白金や麻布はスーパーとか少ないし不便)や、利回りの計算がおおざっぱすぎる、などといった側面はあるものの、市場価格の決定メカニズムを考慮した資産としてのマンション購入戦略を考える上では非常に有意義な内容だと感じた。

ただ、結局のところ「買いどき」がいつなのかがわからなくなってしまった。

著者が買いどきと言っている2013年は過ぎてしまったし、東京オリンピックに向けて地価は上昇傾向である。また、買いたい新築が出てきても抽選ではずれてしまうかもしれない。(しかも有望な新築マンションには業者や投資家が群がる)

それに加え、実際に10年サイクルで転居できるのかは大いに疑問

私は親が転勤族だったのだが、子どもにとって転勤は結構なストレスであった。これは親にとっても同様で、これまで築いてきたコミュニティを抜けて、1から新たにコミュニティを構築するのは心理的ハードルが高いのではないかと思う。

とはいえ、「分譲マンション8つの真実」、「自宅マンションを資産にする7つの法則」は今後のマンション選びの指針として参考になった。

「分譲マンション8つの真実」
真実1 いいマンションは資産となる
真実2 マンションは1に立地、2に立地
真実3 画一的な商品だから売りやすい
真実4 自分の力で変えられないことが多い
真実5 災害に強い
真実6 余った住宅は賃貸にまわる
真実7 建物は長寿命化し、朽ち果てていく
真実8 大規模修繕はひと騒動になる

「自宅マンションを資産にする7つの法則」
法則1 買ってはいけない時期がある
法則2 単価の高いエリアが底堅い
法則3 駅アクセスはいいに限る
法則4 大規模マンションは得をする
法則5 タワーはランドマーク性に価値がある
法則6 面積は小さいほど損をする
法則7 適正価格以下で購入する

世間では「新築を買うこと」が一種のステータスのような風潮であるが、資産価値を考えると、個人的にはミドルリスクミドルリターンの中古物件が狙い目なのではと思っている。

マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく (朝日新書)

マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく (朝日新書)