2015年3月28日。開幕2戦目の阪神タイガースは1‐0で2試合連続サヨナラ勝ちを収めた。
ヒット数は中日の7に対して4。終止押され気味の展開であったが、岩田の粘りのあるピッチングと、昨日から連投の呉、松田の踏ん張りもあり、最後は関本のサヨナラ押し出し死球でなんとか勝利を拾った。
新ピッチングフォームの岩田は安定感抜群
岩田は8回を投げて134球、被安打5、奪三振7、与四球2、無失点という安定した投球。目を引いたのは左足に重心を置いた新しいピッチングフォーム。岩田の悪い癖であった無駄な四球から崩れるといったコントロールの乱れがなく、終止低めに球を集めることができていた。
また、下半身が一回り大きくなっている印象を受けた。この投球を1年続けることができれば、防御率2位を獲得した昨年を上回る成績を残すことができるだろう。
ただし、なんとかしたいのは野手陣のバックアップ。昨年もセリーグ最低の援護率だっただけに、もう少し援護してあげてほしいところだったが、今年もあまり期待できないかもしれない…
10回無失点のリードが光る梅野。梅野バズーカも炸裂
開幕から2試合連続ヒットがない梅野であるが、リード面では踏ん張った。岩田を好リードで引っ張り、続く呉、松田も無失点に導いた。また、大島の盗塁を刺すなど、守備面でチームを引っ張った。
ただし、9回の呉のリードは少し疑問。7番エルナンデスに対し、ランナーを得点圏において9球全球外角低めのストレート。結果はレフトフライであったが、今日唯一機能していたボールがストレートだったことを差し引いても、1点を争う場面。もう少し縦横で揺さぶる、変化球で目先を外すなどの工夫が欲しいところだった。
まとめ
中日の新外国人バルデスの変則的な投球スタイルから繰り出される、ストレートに大いに手こずった(特に右バッター、その中でもマートンは全くタイミングが合わず3三振)が、こうした接戦をモノに出来たことは大きい。セリーグで2連勝をしたのはタイガースのみ。開幕3連勝を決めて波に乗って行きたいところだ。
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