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3年目を迎えた藤浪晋太郎は成長しているのか?

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今年の阪神タイガースを占う上で欠かせないポイントが「藤浪晋太郎の飛躍」であることは以前も述べた

2015年4月5日、巨人阪神3連戦の3戦目を任された藤浪。1回裏は完璧に押さえる立ち上がりだったが、2回裏に阿部にヒットを打たれてから、四球→送りバント→ワイルドピッチ→犠牲フライとで1安打で2点を失った。

ランナーを出した後、未だ今シーズンノーヒットのセペタに四球、さらにワイルドピッチで失点を喫したため、自滅してしまった感が強い。 

今シーズン、藤浪のBB/9(与四球率)は改善を見せている

BB/9とは

野球において投手の能力を表す数値のひとつ
27個アウトを取る間(一試合の間)にいくつの四球を与えるかを示す数値BB/9=(与四球×9)÷投球回数 

昨年2014年シーズンにおいて、規定投球回数に達した投手の中で、藤浪のBB/9は断トツワースト1位の4.14だったことが私の頭の中にこびりついており、藤浪といえば四球で崩れる投手のイメージが強かった

2014年 BB/9ワースト5

1 藤浪晋太郎(阪)  4.14
2 山井大介(中)   3.58
3 メッセンジャー(阪)3.33
4 久保康友(De)  3.23
5 井岡翔一(De)  3.11
※ベストは巨人菅野の1.98

今日の試合では自滅してしまった印象の強い藤浪であるが、その後は粘り強い投球を見せ、8回3失点でまとめた。さらに、この試合で与えた四死球は、失点に繋がった1つのみであった。ここまで登板した2試合でわずか2つであり「BB/9」は1.38と、(まだ判断を下すのは早計であるとは思うが)これまでのところかなりの改善をみせているのは成長と見て良いかもしれない。

 

自らの犠打成功率を高めることがチームの勝利につながる

今日の藤浪の反省点として、2度あった犠打の機会でいずれも失敗してしまった点を上げたい。

昨年の阪神投手陣のなかでも藤浪はワースト2位の犠打成功率。今日は出塁の機会が少なかっただけに、今後、藤浪自身の犠打成功率を高めることがチームの勝利につながる。

2014年 阪神先発陣の犠打状況(企犠打 犠打 成功率)

1 能見篤史   8  5 .625
2 岩田稔    10 5 .500
3 岩崎優    4  2 .500
4 藤浪晋太郎  13 6 .462
5 メッセンジャー4  1 .250

さらに言えば、犠打に関しては、阪神全体の課題でもある。

昨年の阪神のチーム全体の犠打成功率はセリーグ最低の.801、トップの広島の.889とは実に1割近い差がある。これはもはや藤浪だけの問題ではなく、チームのバント指導を改善していく必要があるということかもしれない。


甲子園では成長した姿を見せてくれ

次回の登板はホーム甲子園での広島戦が予想される。ここまで不安定な投球が続く藤浪であるが、ウィークポイントの四球から崩れる癖は、上述の四球数の減少を見るに、徐々に改善されつつあると見る。元々平均球速は大谷に次ぐ2位と球界トップクラス。自らのミスを減らし、ビッグイニングさえ作られなければ、自ずと結果は付いてくるはずだ。ここらでひとつホームグラウンドの甲子園で完封でもして、外野を黙らせる投球を見せて欲しい。

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