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打てぬ、守れぬ、走れぬ阪神タイガースに明日は来るのか

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開幕から30試合余り。シーズンはまだ始まったばかりであるが、ここまでの阪神タイガースは15勝19敗、本日の広島戦で0-10の大敗を喫し、首位と5ゲーム差の最下位に転落した。

開幕前は比較的下馬評の高かった阪神であるが、ここまでの戦いぶりはかなり低調だ。

打てぬ、守れぬ、走れぬ阪神タイガース

チーム全体の指標を見ると、阪神タイガースの低調さが浮き彫りとなる。

防御率 3.79(セ・リーグ最下位)
打率 .228(セ・リーグ最下位)
本塁打 12(セ・リーグ最下位)
盗塁 12(セ・リーグ最下位)
得点 103(セ・リーグ5位)
失点 140(セ・リーグ最下位)
犠打 24(セ・リーグ最下位)
得点圏 .228(セ・リーグ最下位)
代打成功率 .185(セ・リーグ最下位)

見てのとおり、主要な指標はすべてセ・リーグ最下位である。正直、この成績で首位とのゲーム差5.0というのは幸運であるが、とにかく、打てぬ、守れぬ、走れぬ阪神タイガース。特に投手陣のQS率が54.55%と、先発陣の充実ぶりが強みだったはずが、フタを開けてみればまったくの真逆の状況だ。

 

背信投球が続くメッセンジャー、成長が見られない藤浪が最大の誤算

最も深刻なのは投手陣だろう。

ここまで先発陣で貯金を作っているのは岩田のみ。エースのはずのメッセンジャーは2勝4敗、さらに防御率は5.65と規定投球回数に達している投手の中で最下位である。さらには態度にも問題が見られ、チームの士気を下げかねない状況だ。

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回の先頭バッターで明らかに無気力な態度のメッセンジャー

外国人の球団史上最高年俸の4億5千万円をもらっているメッセンジャーであるが、こうしたプレーが続くと浮上のきっかけは得られない。

また、3年目を迎える藤浪も調子が上がらない。ここまで1勝4敗、防御率こそ3.20であるが、失点数25はメッセンジャーに次ぐリーグワースト2位。QS率もリーグワースト2位と低調だ。月間MVPを獲得した大谷と比べてしまうのは酷だが、成長していないと言われてもしようがない成績である。特に、以前記事にも書いた、開幕直後は改善を見せていた四球数も、試合を重ねるごとに悪化し、今ではBB/9もリーグワースト4位にまで転落してしまった。

 

主軸のマートン、鳥谷に続く不振・・・

野手陣に目を向けてみると、主軸のマートンの不振が最大の誤算。打率.240、本塁打0、打点10、OPS.592(リーグワースト3位)と、主軸としては目も当てられない状況である。ここ5試合は打率が1割台に低下しており、このままだと、スタメンから外れる日も近い。

鳥谷も例年の成績からするとかなりの低調。打率.242、本塁打1、打点8、得点圏打率.191と3番打者としてはまったく物足りない。また、守備も以前なら取れていたような打球が間一髪でセンター前に抜けてしまう場面が見られるなど、心なしかプレー全体に精彩を欠いている。

 

交流戦を苦手としているタイガース・・・浮上のきっかけは?

今月から交流戦が始まるが、阪神をはじめ下位に沈むチームは、これを浮上のきっかけとしたいと考えているはずだ。ただ、これまで阪神は交流戦を得意とはしておらず、過去の勝率は5割を下回る。

阪神タイガースの交流戦成績

126勝128敗10分 勝率.496
最高:2位(08年)
最低:11位(14年) 

阪神に追い風となりそうな点を無理やりあげてみると以下のような感じだろうか。

・今年から日程が変わり交流戦の試合数が18となった関係上、6連戦が続くため、メッセ、岩田、藤浪、能見、岩崎、岩本と(表面上は)先発陣の頭数が揃っている阪神が比較的優位に試合を進められる可能性がある点

・18試合中、甲子園の9試合に加え、オリックスのホームである京セラドームでの試合3試合組まれており、実質ホームゲームとして12試合想定できる?点

 

まとめ

とはいえ、そもそものチームの成績が上向かなければどうしようもない。昨年、西武は交流戦途中で伊原監督を解任し、その後就任した田辺監督がチームを立て直した(今年西武はここまで首位)という例がある。

和田監督もここまで西岡⇔鳥谷に見られる打順の入れ替えの多さ、代打成功率の低い関本らに固執する代打の柔軟性の低さ、など采配に疑問が残る場面も多い。また、態度に問題のあるメッセンジャーに対するお咎めがないなど、チームとしてのまとまりに欠ける印象だ。

今成を除けば、主力の離脱などもないにも関わらず、この成績であるため、このままの状況が続けば、必然的に首脳陣の責任問題はついて回るだろう。