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阪神の若手左腕岩貞は次世代の奪三振マシーンになれるか

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今年の阪神先発陣はメッセンジャー、藤浪、能見、岩田の4本柱に加え、メジャーリーグから藤川を含めた5人の先発陣は早々に固まっていたものの、残り一枠を誰が務めるかが課題となっていた。

そんな中、キラ星の如く現れた左腕が2013年のドラフト1位岩貞祐太である。

岩貞祐太とは

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2013年のドラフト会議で2度の抽選を外した阪神タイガース、北海道日本ハムファイターズの2球団から1位指名を受け、抽選の結果、阪神が交渉権を獲得。11月10日、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件で仮契約を結んだ。左腕から最速148キロのストレートと130キロ台のカットボールで内角を鋭くつく投球が主体で、他にスライダー、カーブ、チェンジアップを投げる

脅威の奪三振率!阪神の奪三振王の系譜に名を連ねられるか?

今年の初登板は4月2日の横浜戦である。最速は148キロを記録し、チェンジアップとスライダーのキレが抜群で、7回無失点12奪三振を記録した。


DeNA×阪神 3年目岩貞祐太 7回を12奪三振無失点で今季初勝利!04.02

そして、4月9日の広島戦でも、5回まで圧巻の11奪三振を含む7回2/3を12奪三振と勝利投手にこそならなかったものの2試合連続の二桁奪三振を記録した。阪神といえば2012年の能見、2013、2014年メッセンジャー、2015年藤浪と実に4年連続で奪三振王を輩出している。岩貞もこの調子を維持していけばこの系譜に名を連ねられるかもしれない。

今年の岩貞は何が変わったのか?

今年、大きく岩貞が変わった点は3点だと思っている。

  1. コントロールが劇的に改善した
  2. チェンジアップとスライダーのキレが増した
  3. キャッチャー梅野との相性の良さ

1.コントロールが劇的に改善した

岩貞は過去2年決してコントロールが良い投手とは言えなかった。過去2年の1軍登板におけるBB/9*1は4.5を超えており、1軍投手としてはコントロールは非常に悪い部類であった。これが今年は2試合を終えて四球はわずか2つ。BB/9は1点台と劇的に改善していおり、これが安定した投球に繋がっていると考えられる。

2.チェンジアップとスライダーのキレが増した

今年変わった点としてはチェンジアップとスライダーのキレである。年末の台湾でのウインターリーグにおいて、チェンジアップとスライダーを武器に大量の三振を奪いMVPを獲得したことからも分かるとおり、何かを掴んだのであろう(体重移動のコツを香田ピッチングコーチから教えてもらったとのこと)。もともとストレートには力のある投手で140キロ代中盤から後半を記録する力のあるピッチャーである。かつて左腕でチェンジアップとスライダーを武器にした投手といえば阪神の元エース井川慶。今シーズンの岩貞にもかつてのエースを彷彿とさせる奪三振ショーを期待していきたい。

3.キャッチャー梅野との相性の良さ

最後にキャッチャー梅野との相性の良さを上げたい。梅野と岩貞は同級生でともに1991年生まれ。さらに同じ九州出身で、日米大学選手権時代からバッテリーを組んでおり、岩貞も梅野のリードに信頼を置いているとのコメントも多く見られる。

岩貞「梅野がうまく配球してくれてた」 | トラニュース | 阪神タイガース 応援ファンサイト

球持ちの良いストレートを中心にチェンジアップ、スライダーを織りまぜながらテンポよく三振を奪うことができるのは梅野との相性の良さもあるのではないか。

まとめ

長いシーズンにおいて優勝を狙うためには若手が頭角を現していくことが不可欠である。今年のタイガースは高山や横田、江越など野手の活躍が目立っていたが、岩貞が若手投手として台頭してくれたことは非常に心強い。これから岩貞がローテーションを守っていくことができれば、またひとつ阪神の優勝が近づいてくるだろう。

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*1:与四球率。9イニングあたりでいくつの四球を与えてしまったのかを表している。この数値が低いほど四球が少ないピッチャー=コントロールの良いピッチャーとなる