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【書評】ウォール街のランダム・ウォーカー

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すべてのインデックスファンド投資家のバイブル。

インデックス投資で有名な水瀬ケンイチ氏は本書が愛読書であることからブログ名を「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」にしているとのこと。

そんな古典とも言える本書だが、要約すると、

「負けたくなければインデックスファンドに投資しろ」

とにかく、個人投資家にとってインデックスファンドへの投資がベストであることを、滔々と外堀を埋めながら500ページを使って語り尽している本書。

分散投資を心がけること、ドルコスト平均法を採用すること、投資期間を長くもつこと、手数料の低いファンドを選ぶことなどインデックス投資の「基本のき」が有用なテクニックであることを改めて認識させられた。本書を読んだあとに他のインデックス投資の書籍を読むと、原則的にはこれをなぞっているものばかりであることがわかる。

また、インデックス投資の裏返しでもある、テクニカル分析/ファンダメンタル分析投資は役立たずであるとこき下ろしている。「いやそんなことはない、俺は個別投資で儲けた」「一攫千金のチャンスがあるのが株式投資」と思う人もいるだろうが、孫子も「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と説いているのだから、インデックス投資が有効とされる論拠を学ぶことは無駄ではないと思う。

投資初心者もこの書籍から入ることで、付け焼刃で初めた投資で大負けするリスク低減にもきっと一役買うはずである。

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理

 

ところで、本書と並ぶインデックス投資の教科書とも言える敗者のゲーム〈原著第6版〉も改版されたので早く読みたいと思っている。時間がないなあ…

敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉