2015年のNISA枠について何にするか悩んでいたが、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に決めた。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)とは
米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場への投資収益を測る基準指数(FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)のパフォーマンスへの連動を目指して運用。
これ一本で新興国を含めた全世界の大型・中型・小型株に幅広く低コストで分散投資できる極めて優れた投資商品。特に経費率は脅威の0.18%!(2015年2月現在)
「投信ブロガーが選ぶ!fund of the Year」においても、6年連続入賞(しかもそのうち1位3回)しており、名実ともに全世界に投資しようと思ったらこれを選択肢に上げない理由がない。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)にした理由
そんな優れたVTだがNISA口座で購入したのはいくつか理由がある。
- NISA枠を有効活用するため、長期保有を前提としたETFもしくはインデックスファンドを対象に選定していた
- 今後の円安やインフレを見越して日本ではなく海外全体に投資(リスクヘッジ)したかった
- NISA口座の楽天証券ではキャンペーンで海外ETFの買い付け手数料がゼロだった
- 個別株は当たれば恩恵が大きいが、外れるとリスクが高いので避けたかった
- 単純にバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を買いたかった
こんなところ。
最大限にNISAの恩恵を受けたい人は個別株を選んで株価が急上昇することを願うのが良いのかもしれないが、そんな目利きもできない私のような一般人にとっては、インデックス型のETFや投資信託がもっともおすすめできる選択であると考えている。
とりわけ、楽天証券で海外ETFの買い付け手数料がゼロだったのは大きい。このおかげで今年はドルコスト平均法での積み立て投資が可能となる。ちなみに同様のキャンペーンはSBIネット証券でも実施されているようだ。
もし来年以降、買付手数料無料制度がなくなったら、現在先進国株式として積立中のニッセイ 外国株式インデックスファンドに切り替えるかもしれない。
NISAの今後
さて、今後はさらにNISA制度は見直され洗練されていくと予想される。その理由として、現在の制度ではおよそNISAを生かして投資裾野を広げるという目的に合致しているとは思えないいくつかの問題点があるから。特に、
- 非課税期間が5年間
→5年経過後も翌年度のロールオーバーは可能であるが、100万分のみでしかも当年度の枠を消費してしまう。残りの400万円分は特定口座等に強制的に移管が必要。 - NISA適用期間は2014年から2023年までの10年間限定
→2023年を最後にNISA口座の商品は特定口座等に強制的に移管が必要。
という2点は、将来の人生設計を見越した若い世代が利用するには脆弱な制度設計としか言いようがない。これらはすでに問題点として改善要望が上がっており、撤廃や延期が求められているようだ。
仮にこれら2点が改善された場合、もっとも合理的なNISA利用方法は、通常な株式投資と同様「全世界にドルコスト平均法で投資する」ことである。
NISAでは最終的にプラスで売り抜けることが最も重要であるが、このような観点から言ってもVTに投資することは合理的であると判断した。