先日、UR賃貸からUR賃貸への引越を終えた。
かねてよりUR賃貸の退却時には預けていた敷金がかなりの割合で戻ってくると聞いていたので、実体験としての返金額を記録しておく。
3年間住んだUR賃貸の返還額は50,238円
夫婦ふたりで2LDK(63㎡)の部屋に3年間住んだ結果の返還額は50,238円(税込)であった。預け入れていた敷金は302,400円だったので、かなりの額が戻ってきたことになる。
具体的な明細は次の写真をご覧頂きたい。
このうち、8,620円は私の過失で鍵を紛失したことによる請求なので、実質的に原状回復費用にかかった費用は40,928円である。
これはUR以外の物件に3年間住んだ場合の返還額と比較すると、格段に良心的ではないだろうか。
これまでの経験から、敷金は「戻ってきたらラッキー」くらいの姿勢だったので、やはりUR賃貸はかなり良心的な査定であると言える。(普通の物件でもちゃんと不動産業者と交渉すれば返還額は高くなるみたいだけど、気弱な自分はそこまで頑張る気力がないのです)
次に明細の中からそれぞれにかかった費用とポイントを見ていく。
鍵・エントランス用ノータッチキー:8,620円
これは私のミスで鍵を1つなくしてしまったために生じた費用。鍵本体に加え、タッチキーの費用がかかったため高額になってしまった。
壁ビニールクロス:6,132円
ビニールクロスはいわゆるマンションの壁紙である。
各部屋のビニールクロスを見ていき、「変色」「破れ」などがある箇所は全体的に張替えになりますと言われ、結局4箇所請求された。フックを付けるためテープを張っていた事による破れ、冷蔵庫の裏の部分の変色、知らないうちにクロスがポロポロ剥がれ落ちていた、などが主な原因である。全面張替え(確か1㎡単位)となるため、小さな箇所でもそれなりの請求額となることがネック。家具の置き場所やクロスの保護などは最大限に気をつけたいところ。
クローゼットドア補修跡:2,030円
クローゼットドアの凹みが原因とのことで請求された分。クローゼットドアにぶつけた記憶がないし、引越し前から出来ていたものではないかと思ったが、証拠などがないため泣く泣く支払うことに。これは少々納得がいかない部分。
URでは入居時に傷がないかどうか「入居時チェックリスト」を作って事務所に提出する必要があるが、その際に事細かに傷がないかを見ておくことが重要だと思った。
浴室関連請求:3,948円
浴室関連の請求は基本的に水アカやカビによる汚れのクリーニング費用の請求である。一般的な範囲での掃除は行っていたものの、やはり次回入居者のために完全に綺麗にするにはクリーニングが必要になるようだ。個人の努力の範囲でどうにかなる部分とそうではない部分(通常の努力以上の掃除が求められる)があるので、素直に支払っても良い部分だろう。
以下、水回りは全体的に同じ感想である。
トイレ・洗面所:4,349円
トイレ洗面所も基本的に浴室と同じ感想
キッチン:8,470円
キッチンも油汚れが発生するため、それなりの請求額となっている。このうち、レンジフードの請求分が高い(5,300円)ので時間があればきっちり掃除をしておくことをオススメする。日々の掃除が重要なことは言うまでも無いが…
居室各種請求:11,331円
請求割合が一番大きいのがこの部分である。金額が大きい箇所を中心に見ていく。
まず、「フローリング(3,070円)」についてはクリーニングが全面的に必要とのことで、それなりに綺麗に扱っていても請求される部分かもしれない。ワックスは3年も住んでいれば剥がれ落ちてしまっているしね。
次に「エアコン(3,670円)」である。これは私が横着してほとんど掃除していなかっために請求されたと思っている。今年は一度も掃除していかったので(苦笑)
「ガラス・サッシ溝(3,690円)」についても、念に一度大掃除で綺麗にする程度で、この日は汚れたままであった。恐らく通常の範囲内で綺麗にしておけば請求されなかったと思っている。
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浴槽クサリ付ゴム栓:1,550円
ある日浴槽のゴム栓がちぎれてしまって以来、ずっとちぎれたまま利用していたのだが、その分の請求である。正直、普通に購入しても2000円しないくらいなので先に買っておいても良かった…
電球:87円
電球が切れて放置していたら請求された分。安い笑
もし私がもっと気を遣って生活していたらもっと返還額が高かった!?
私がもし、もう少し考えて家具を配置していたり、日々きっちり掃除をしたり、鍵を無くさないよう気を遣った生活をしていたら、請求された金額はもっと低かったと思う。
また、全体的に私が付けた傷や汚れなのか、もとからのものなのか判断がつかず、結局私が泣く泣く請求を飲む、というケースがあった。上述のとおり、入居時には「入居時チェックリスト」にしっかり入居時の傷や汚れを記載し、念のため携帯で写真を撮っておくとバッチリだろう。
まとめ
以上、多かれ少なかれ不満はあったものの、全体的に見てURの敷金返還は良心的であるし、ここまで事細かに明細が出るのも素晴らしい。
ちなみに査定の際に来たおじさんも、当然バリバリの不動産マンではなく、シルバーで再雇用されたと思われる感じのよい人だったので、終止和やかな査定であった。
次回は査定までに掃除をきっちりしてなるべく請求額を抑える努力をしようと思う。